なぜお父さん?

家族の形は「男は外で働き、女は家を守る」から「男女共働き、男女で家を守る」にかわりつつあります。

私の周りでは、お母さんが働いていてもいなくても、お父さんが子育てに積極的に参加している家庭がほとんどです。

しかしながら、保育園のお迎えを例にとると、子どもが小さければ小さいほどお迎えはお母さんになります。

子どものごはんをお母さんが担当している家庭が多いからです。

子育ての主役はお母さんでお父さんは補佐役にとどまっていると言えるかもしれません。

お父さんだって主役であるべきです。お父さんも子どものごはんに気をかけるべきなのです。

と、ここまではお父さんもごはんづくりを積極的にやるべきと書いたわけですが、子どもにとっての離乳食の意味からお父さんに離乳食づくりに携わってもらいたい理由があります

食べることは生きることの基本です。離乳食は、よりよく生きていくためのトレーニングでもあるのです

大人にとって、食べることは楽しみの一つと言えますが、食べることに慣れていない、歯も十分に生えていない、どんな食べ物があるのか知らない、何が口に入ってくるかわからない子どもにとっては楽しい時間と言い切れません。

離乳食の時期は、手指も器用に使えません。そんな子どもにとって、小さなものをつかんで食べたり、スプーンやフォークで食べ物を口に運んだり、一つ一つの動作が子どものジレンマになったり達成感になったり、自信になったりしていきます。

子どもは、泣くタイミングや笑うタイミング、気持ちの変化など、どんなに小さくても個人差があります。遠慮なく感情をむき出しにすることができる個性の塊です。

離乳食は、子どもの性格や積極性、好き嫌い、忍耐力などから子どもの個性を、そして何より毎日小さな成長を見て感じることができるツールでもあるのです

離乳食を通して感じることができる親の楽しみを、是非お父さんにも味わってもらいたいのです。これがお父さんに離乳食へのかかわりをお勧めするもう一つの理由です。

これから子育てが始まる方、これから離乳食を始める方、子どもの日々の食事メニューに悩む方が

楽しみながら少しでも長く子どもの食に関心を持ち続けられる形を模索するお手伝いの一端になれたらうれしいです。

以降はおまけです。

・どんなに時間をかけて丁寧に作ってみても、子どもは嫌がることがあります。お皿をひっくり返されたときは発狂してしまいます。発狂してしまう気持ちだってお母さんと共有できれば笑いにもできます。

・体調が悪くても子どもが口にできる食べものは何か。お父さんもお母さんも知っているべきなのです。

・離乳食に携わることで自分の食生活、生活習慣を見直すきっかけになります。